ストリートビューで熊野古道をアピール 細い道は和歌山県職員が歩いて撮影(1/2)

2020/01/16 07:00

 熊野古道が「紀伊山地の霊場と参詣道」(和歌山、三重、奈良)として2004年に世界文化遺産に登録されてから19年で15周年を迎えた。観光地として近年は海外からも注目されており、和歌山県はさらなるPRを図ろうと、ウオークイベントの開催や米Googleの「ストリートビュー」の活用といったプロモーションに力を入れている。(小笠原僚也)

 「川にアユが泳いでいる」「高すぎることもなく思ったより怖くないね」

 同県上富田町を流れる富田川上にかかる「山王橋」。欄干がなく道幅の狭い橋の上を参加者らは足元を確かめながら慎重に渡った。

 19年創建1600年を迎えた闘鶏(とうけい)神社や白浜町の温泉街など、大辺路ルートをはじめとした県南部の観光地を巡るイベントは盛況だ。今回参加した同県すさみ町のアルバイトの女性(37)は「近くに住んでいても実際に歩いたのは初めて。身近にこんな古くていいものがあるとは知らなかった」と驚いていた。

 近年、和歌山は熊野古道や高野山などが人気を集め、海外からも注目されている。

 17年には、世界的な旅行ガイドブック「ロンリープラネット」で、世界の訪れるべき地域のベスト5に国内から唯一、和歌山を中心とする紀伊半島が選出された。米宿泊施設・民宿予約サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」でも「2019年に訪れるべき19の観光地」で国内で唯一、和歌山県が選ばれた。

 県も外国人観光客誘致に向け、熊野古道を紹介する英語のWebサイトを作成したり、海外メディアの米CNNや英BBCのサイト上に和歌山の魅力をPRする特設ページを開設したりしてきた。

 こうした努力もあり、県を訪れた観光客は16年に過去最高の約3487万人を記録。台風や豪雨など自然災害が相次いだ18年も2番目に多い約3462万人を記録した。

ストリートビューで熊野古道をアピール 細い道は和歌山県職員が歩いて撮影(1/2)