東京都庭園美術館「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美」【美術館・博物館/冬の展覧会情報2019・2020】

2020/01/15 16:05
花瓶《ナディカ》1930年北澤美術館蔵

花瓶《ナディカ》1930年北澤美術館蔵

2020年1月以降、ぜひ鑑賞しておきたい美術館・博物館の展覧会を編集部がピックアップ。今回は東京都庭園美術館で2020年2月1日(土)より開催の「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美」をご紹介します。見どころやギャラリーを併設した新館もチェック!

●文:中村美枝(JAM SESSION)


1933年に建設されたアール・デコ様式の旧朝香宮邸を利用した東京都庭園美術館。この朝香宮邸のために、正面玄関ガラスレリーフ扉をデザインし、大客室と大食堂のシャンデリアを提供したのが、ガラスを素材としたエレガントな作品の数々で、アール・デコの時代を彩った工芸家ルネ・ラリック。

そんなラリックゆかりの空間で開催される本展では、世界有数のガラスコレクションで知られる北澤美術館所蔵のラリックの名品約220点を公開。アール・デコを象徴する芸術性と実用性を兼ね備えた美しいガラス工芸品を通して、ラリック作品の世界を魅せる。さらに、旧朝香宮邸の本館とはがらりと雰囲気が異なる新館にも注目。朝香宮家が旧蔵していたラリック作品とともに、昭和天皇が皇太子時代に外遊の記念にパリから持ち帰られた花瓶などを特別展示する。

テーブル・センターピース《三羽の孔雀》(部分)1920年北澤美術館蔵

テーブル・センターピース《三羽の孔雀》(部分)1920年北澤美術館蔵

香水瓶《牧神のくちづけ》モリナール社1928年(左から3番目)ほか香水瓶 各種北澤美術館蔵

香水瓶《牧神のくちづけ》モリナール社1928年(左から3番目)ほか香水瓶 各種北澤美術館蔵

テーブル・センターピース《三羽の孔雀》(部分)1920年北澤美術館蔵

テーブル・センターピース《三羽の孔雀》(部分)1920年北澤美術館蔵

香水瓶《牧神のくちづけ》モリナール社1928年(左から3番目)ほか香水瓶 各種北澤美術館蔵

香水瓶《牧神のくちづけ》モリナール社1928年(左から3番目)ほか香水瓶 各種北澤美術館蔵

画像左)モニュメンタルな作品だけでなく、王侯貴族の晩餐会や、一般市民の食卓を彩るテーブルウエアも数多く手がけたラリック。20世紀初頭のフランスの新しい生活スタイルを牽引した。展覧会ではテーブル・センターピースの展示をはじめ、当時の瀟洒なテーブルセッティングを再現する

画像右)アール・ヌーヴォー様式のジュエリー作家として名を挙げていたラリック。香水商の依頼で香水瓶の制作に携わったことをきっかけに、1910年頃からアール・デコのガラス工芸家に転向。以来、さまざまな香水瓶を生み出し、女性たちの憧れアイテムのひとつとなった

新館外観

新館外観

ミュージアムショップ

ミュージアムショップ

新館外観

新館外観

ミュージアムショップ

ミュージアムショップ

画像左)新館のギャラリーでは、ラリックが活躍した1925年のパリのアール・デコ博覧会のきらめきを立体的に再現。空間デザインは、今年開催のドバイ国際博覧会日本館にも携わる建築家・永山祐子が担当。大正・昭和初期にラリック作品がどのように日本にもたらされたかも展示品を通して検証する

画像右)新館には、展示や展覧会の講演会を行うギャラリースペース、カフェなどを完備。ロビー前にはアートグッズなどを扱うミュージアムショップも。本展の会期中は、展覧会のオリジナルグッズも販売されるので、鑑賞の余韻に浸りつつ、お買い物を楽しもう



東京都庭園美術館「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美」【美術館・博物館/冬の展覧会情報2019・2020】